「やる気が出ない。前向きになりたい」という訴えでカウンセリングにいらっしゃったT子さん。
数ヵ月前に仕事を辞めてしまい、また働かなくてはと思うけど、働く気力が湧かない、ということでした。

お話を聴きながら、経済的・精神的・社会的に自立されることが大切だと思い、自分を見つめていきましょう、と提案しました。

では、どうやって自分を見つめていけばいいのでしょうか?

私は、「生活史」を書くことを勧めています。

1週間後、「生活史」を書いて2回目のカウンセリングに。
幼少期から書いたそうですが、「はずかしい」と言って見せてはいただけませんでした。

見せる見せないは、あまり関係がありません。
書くという行為が大切です。
書く過程で感情が込み上げてきたり、意外な発見があったり・・・
自分と向き合う時間を持つことが大切なのです。

T子さんは、実は考古学が好きで大学もそちらに進みたかったけど、お父様に反対されて断念したとのこと。
「発掘の仕事がしたい」と言われるので、福岡市埋蔵文化財センターで働いている人のことを紹介しましたが、「自分でも調べてみます」と言って帰られました。

そして、その1週間後のカウンセリングでは、「不思議なんですけど、また働いてみようという気になったんです」と。

そういう気になったのが伝わったかのように派遣会社から電話があったのだそうです。

T子さんは、50分のカウンセリング中に「不思議~!」と何回も口にされていました。
「友だちに聞いてもらっても変わらないのに不思議~!」とも。

自分を見つめる時間を持たれたことが、再び歩み始めることに繋がって良かったです。