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村上眞知子のサンシャインな日
ギリシャ研修【5】 デルフィの古代遺跡
ギリシャ研修2日目は、首都アテネからデルフィへと向かいました。
車窓から見える黄色いのはアキレスという花。
アキレス腱の名前の由来にもなった勇者のように強く逞しいことから命名されたそうです。
バスで走ること数時間。
デルフィは写真からもわかるように高いところにありました。
街路樹は桑の木。
昔、養蚕や絹織物が盛んだった名残りだそうです。
デルフィの遺跡は、1987年に世界遺産に登録されていますが、紀元前12世紀にゼウスの子アポロンが神託を始めた地です。
ゼウスが、世界の中心を決めるために地平線の両端から2羽の鷲を放ち、その鷲が出会った場所がこのデルフィ。
世界のヘソ(中心)を象徴するものが残っています。
この地にアポロン神殿が建設され、神託を受ける人たちが各地からやってきて賑わったのだそうです。
ここが神託を行う中心だったそうです。
すり鉢のようになった階段にはたくさんの人が座ったのでしょうか。
小鳥がさえずり蝶が舞う爽やかな気の中での記念の1枚。
この後、両手を挙げたら「神聖なところでポーズを取らないで!」と注意されてしまいました。
今回の研修のテーマは、「想起」。
私は残念ながら何も想起できなかったのですが、その昔、この地で巫女をしていたことを想起した人もいたそうです。
バスから降りてすぐのところのデルフィ博物館には紀元前8世紀から終焉を迎えるローマ時代までの彫刻、彫像など当時の賑わいを感じさせるものがたくさん展示されていました。
これらの一つ一つに神話があり、興味深く聞きました。
中でも結末が衝撃的だったったのは、この兄弟の彫像。
「二人の兄弟は働き者で、いつも母親を献身的に助けていました。
母親は、神様に、感心な息子たちにご褒美をください、とお願いしました。
神様が二人に授けたのは安楽死。
二度と生き返ることはありませんでした。」
こちらはエジプトのスフィンクスにも似た大きな彫像。
お顔は何と人間です。
金を潤沢に使ったものもありました。
こちらは青銅で制作された『御者の像』。
紀元前478年作だそうです。
同じ時代でしょうか、馬の一部もあります。
たくさんの展示物が、紀元前から豊かな文化だったことを物語っていました。