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村上眞知子のサンシャインな日
両手を失っても笑顔で感謝
10月末に参加した阿蘇高千穂研修の締めくくりは、大野勝彦美術館での講演でした。
講師の大野勝彦さんは、45歳の時、農作業中に機械に巻き込まれて両手を切断された方。
演壇には「三十三回忌法要 両手さんありがとう 皆さんありがとう」と掲げられていました。
両手を失われてから33年目だそうです。
講演の最後に「神様からのメッセージ」を読み上げられました。
両手を切って、手は宝物だった
持っているうちに、気づけば良かった
それに気づかんと、おしいことをした
それが分かったんだったら
腰の曲がった、親の後ろ姿 よー見てみい
親孝行せにゃーと、お前が本気で思ったら
それは両手を切ったお陰じゃないか・・・
その一部ですが、両手を失った苦しみや葛藤は想像を絶するほどだったと思います。
笑顔で語られる大野さんからは、苦難を乗り越えた自信と謙虚さが伝わってきました。
演壇のタイトルにもあったように「ありがとう」という思い、気持ちが、いまの大野さんの力になっているのではないでしょうか。
講演後、「神様のメッセージ」が掲載されている詩画集を購入し、サインをしていただきました。
義手がまるで本物の手のようです。
「ありがとうを言って眠りたいものだ」の一文。
私は、永遠の眠りにつく時、「ありがとう。楽しかった」と言えたら、と思っています。
そのことを見抜いての言葉なのでしょうか?
人生は日々の積み重ねなので、これからは毎日、「ありがとう」と言って眠りにつきたいと思います。
大野さんの素敵な絵や言葉がたくさん詰まっている詩画集『やっぱ いっしょが ええなあ』。
その詩画集の中の1枚です。
サンシャインに置いていますので、ぜひ開いてみてください。