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村上眞知子のサンシャインな日
ギリシャ研修【8】 ミケーネ遺跡
4日目はミケーネ遺跡へと向かいました。
紀元前17世紀から紀元前12世紀にエーゲ海一帯を支配したミケーネ文明の遺跡です。
トロイア戦争をテーマにした、ホメロスの叙事詩『イーリアス』や『オディッセア』に登場する将軍アガメムノンの居城があったとされています。
ミケーネ文明は、古代ギリシャ初期に栄え、その後の古代ギリシャ文明、ヨーロッパ文化のルーツとなっています。
貨幣博物館の建物の持ち主でもあったシュリ-マンは、幼少のころに父親から聞いたギリシャ神話やホメロスの叙事詩が史実に基づいたものだと信じて、41歳で貿易商を引退して考古学を勉強し始め、1870~80年代にトロイアやミケーネの発掘を行って古代ギリシャ文明の解明に大きな功績を残したのです。
ミケーネ遺跡遺跡の全貌。
この図の3と表示されているところが主たる遺跡のようです。
居城の入り口にある獅子門。
獅子(ライオン)が向かい合っているのがわかるでしょうか。
かなりの高台にずっと石が積まれています。
がれきの中に咲いている昼顔のような花にホッとしました。
振り返ると、かなり登ってきたのがわかりました。
「無理しないでね」と声を掛けてくださった方がいらしたのですが、せっかくなので頂上を目指しました。
やっと辿り着きました。
頑張って良かった!
こんな高いところまで石を運んで造るのはどんなに大変だったことでしょう。
下りながらその苦労を思ったものです。
何も持たなくても大変なのに。
リンドウのような花が疲れを慰めてくれました。
壮大なミケーネ遺跡。
シュリ-マンが、幼ないころに聞いた話を本当にあったのだと信じて、財を成した上で考古学を勉強し、こんな遺跡を幾つも発掘した、という事実に今更ながら感服します。
夢を夢のままで終わらせないエネルギーを少しでも見習いたいものです。