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村上眞知子のサンシャインな日
投稿日:2010年7月12日
ブログカテゴリ:
日々のこと
実家の庭
昨秋、
あの世へ旅立った母の初盆参りで熊本の実家に帰っていました。
今朝早くから横なぐりの雨でしたが、
小雨になって緑が鮮やかに。
午前中は、庭の景色を眺めながら
持って帰っていた三橋貴明さんの本を読了。
庭には時おり、あまり見かけないようなかわいい鳥が来たり、
キーキーキーと鳴き声がしたり。
久しぶりにゆっくりした時間を過ごしました。
まだ庭の芝生が生い茂っていなかったころ、
もう30年も前のことですが、
私は、手術の後遺症で傷んだ右ひざのリハビリのため、
毎日、庭をグルグル歩いていました。
“一歩でも
多く歩みて鍛えんと
きょうも歩めり 百舌鳴く庭を”
当時詠んだ歌です。
そんなある日、
だいぶしっかりした足取りで歩けるようになった私を、
仕事から帰ってきたばかりの母が
しっかり抱きとめてくれたのです。
後にも先にも、母が私を抱きしめてくれたのはそのときだけ。
よほど嬉しかったのでしょう。
“生まれつかん片端になって”とか
“見苦しか”とか、
母の心無い言葉に傷ついたこともありましたが、
母がどんなに私の回復を願っていたのか、
初盆のいま、しみじみ噛み締めています。